ナードカルチャーについて

まず、ナードってなんや!って人のために

 

●スポーツは苦手でスポーツ以外に情熱的な趣味を持つ。その趣味が学問の場合もある

●その趣味の「知識」に対する要求度合いが異常な程高い

●社会性がなく、コミュニケーションが苦手。「nerd」の友達は「nerd」だけ。恋愛に奥手

●よって、ネガティブな印象が強い。「nerd」自身も「nerd」と呼ばれるのが嫌な人が多い。「nerd」はもはや悪口に近い。

 

普通に悪口として認知されてる。アメリカというか世界的には。

似てる属性に「geek」というものがあるんだけど、これは少し研究者や技術者、職人気質の含みがあってすこし方向性が違う。geekに関する話はまた今度。

 

nerdは日本語に訳すとオタク、が妥当なところ。それもtwitterとかでグッズの購入をひけらかすこともなくとらのあなメロンブックスで同人誌を紙媒体で購入して自室でこっそり読んでシコるような類のもの。普通だったらナードたちはカーストの最下層に位置しているもので、まあいじめの対象になるんだよね。2010年代のアメリカの学園モノのドラマや映画を見たことがある人はよくわかると思うが天パのメガネでジャストサイズのシャツをインして着てるあいつらである。

でもあーいうやつらは大体パソコンに強かったり(これはgeekの側面が強いが)ボソボソ核心をついて物語のキーパーソンになったりする。

こういう日陰者の精神性やファッション、個性としての昇華のさせ方に目を向けたい。

 

ニューナードという言葉が最近出てきた。アメリカのポップ、ヒップホップシーンでオタクがカマし始めたからだ。わかりやすいのはビリーアイリッシュで、あんだけカッコイイ、オシャレな楽曲を世に放っている革命児が着ている服に注目する。もちろんハイブランドの服を着ていることも多いが、本人が好きと公言しているファッションはジョジョや萌え絵のダボTである。これはかなりアメリカのファッションシーン音楽シーンに影響を与えたようで、Japanese OTAKUメインカルチャーとしての市民権を得るきっかけになった。

だってさ、ダサい服着たやつがかっこいい音楽やってるの、みんな結構好きでしょ?

 

書くのが遅くなったが、ナードカルチャーの根幹は「ダサい見た目のやつがかっけえことやってる」というギャップ、矛盾にある。

バンドに例えたら東京ドームで超満員の中ワンオクがライブしてるのと、東京の小さい箱で昔のゴッチみたいなヒョロヒゲメガネが轟音オルタナやってるのどっちが見たいか、という話。もちろんワンオクだってかっこいいのには違いないんだけど後者が好きな人だっている。少なくても自分はそう。今後者のバンドみてーなーと思ったお前、ナードの才覚ありです。一緒にエロ漫画吟味してJUMADIBAかkegΦnのライブ見に行こう。

 

ナードカルチャーを軸にしたファッションについては今度話します。